2014 fresh 5.Maybe(埼玉県立大学) #unidol

 5チーム目は埼玉県立大学のMaybeであった。

 去年1年生5人(現2年生)で結成されたこのチームは自大のチームを応援する傾向の多いユニドルの中でも学外のファンを獲得しつつあるチームである。

 このチームは大学の公認サークルとして正式に認められており、大学の当局も学内公演のために大講堂を貸してくれたり、大学のパンフレットに掲載したりして、「大学の顔」として精力的に宣伝を行なっている。

 このようなメンバーや大学運営の精力的な活動もあるため、私も他大学の人間でありながら、「ユニドルのあるべき姿」として応援している。

 精力的な活動が功を奏したためか、今年11人加入したので、5人でのこぢんまりしたチームから一転にぎやかなチームになってのUNIDOL freshであった。

セットリストは以下の通りであった。(セットリスト非公開)

1.言い訳Maybe(AKB48)

2.都会っ子純情(℃-ute)

3.PUSH(ももいろクローバーZ)

4.メロンジュース(HKT48)

(全体講評)

 セットリストは定番曲で固めており、Maybeの看板曲である「言い訳Maybe」やUNIDOL第4回予選で先輩が演技した「都会っ子純情」が入っており、前々から応援していた身としてはとても思い出深かった。

 衣装も各曲ごとに異なっており、とてもアラカルトに富んでいた。

 また、総じてメンバー全員の動きがしっかりと合っており、成長が感じられる演技でもあった。

(各曲詳細)

 1曲目の言い訳Maybeでは、一人一人異なる衣装となっており、一人一人の個性が感じられた。この曲はMaybeの代表曲でもあり、Maybeを知らない層に印象を焼き付けるには持ってこいの始まりであった。

 この曲でのセンターのしふぉんさんはこの前の第4回敗者復活戦では金髪のショートであったのだが、今回は黒のストレートであって、魅力が更に増して、存在感が出ていたのが印象的であった。

 この伸びしろはジャパンポップカルチャーフェスタにおける早稲田のわせ女なんて呼ばないでのさとさんを彷彿させるようであった。

 2曲目は人数増で可能となった人数を分けてのユニット曲として、都会っ子純情を舞踏会風のセクシーなドレスで演技していたのだが、お約束の初頭のセリフをメンバーのおじょうさんがやり、なっちゅさんやなかじょさんがやった前振りのダンスもしっかりとしていた。更には、わこープロジェクトが出来る「手足・関節・指に加えて、かすかな重低音までも上手く表現した」演技も所々見られた。

 3曲目のPUSHもユニット曲であったが、メンバーごとに色分けされたセーラー服風ドレスで力強く演じており、これまた「手足・関節・指に加えて、かすかな重低音までも上手く表現した」演技が所々見られた。

 トリのメロンジュースは白い上着に桃色のフリル衣装での全員による演目だったが、メンバー全員の息が合っており、曲中のジャンプも整っていたのが印象的であった。そして、ギミックとしてキャンディーを客席に撒くパフォーマンスもあり、新生Maybeのトリを飾るのにはとても印象的であった。

 実は、ジャパンポップカルチャーフェスタにおいて、武蔵大学のLollipopがメロンジュースを演じるのを初めて見た時「Maybeに似ている」と感じたので、Maybeのメロンジュースを見てみたかった。

 オーソドックスにあっさりとやっていたパステルカラーっぽいLollipopと比較して、桃色のフリルで演じていたMaybeのメロンジュースはオーソドックスから一歩進んで、人々を惹きつける魅力があったように思えた。

(今後の展望)

 今回初めて1年生だけでの演技を見ることとなったのだが、メンバーを2チームに分けた上でそれぞれ演じさせたり、パフォーマンスの質の大幅な向上が垣間見えたりしたので、かねてから応援している身としては嬉しかった。

 1年生のデビューステージとなった第4回の敗者復活戦では、いきなりの人数増で1年生の個人個人に目が行き届きにくいように見え、「ただのバックダンサー」にしか見えなかったのだが、今回は個々人に少しながらも注目できるような配置になり、彼女たちの個性を垣間見ることができるように思われた。

 しかしながら、少人数でやっていた現2年生から、いきなりの人数増なので、未だ1年生メンバー全員が認識されているかどうかに疑問符が付いた。

 また、これから彼女たちの印象を強く観客に焼き付けるためにも、今回は非公開であったセットリストもユニット別に分かれて行う場合にはユニット曲だけでも事前告知をするのも良いのではないかと思えた。

 ただ、わこプロさんしか把握していなかった「手足・関節・指に加えて、かすかな重低音までも上手く表現した」演技が出来ていたので、とても印象に残った。

 従って、第5回大会では、予選突破はもちろん、上位に食い込めるチームであると考えている。