2015夏ユニドル本戦9:ももの神詰め(早稲田大学)

9番目は早稲田大学のももの神詰め(通称:ももかん)であった。

 このチームは"清楚"が売りのチームであり、前回の敗者復活戦では「セーラー服を脱がさないで」などもやるような"年上にも優しい"チームでもある。

 今回は「告白→失恋」というストーリー仕立ての背景MVとともに、圧巻の演技を見せ、予選初突破となった。

 このチームは予選突破を想定していなかったせいか、「決勝」のイメージがなかったので、「決勝でどのようなセットリストを用意しているのか?」ということに注目した。

 そして、事前に予選と同じく背景映像もあるということにも注目していた。

【セットリスト】
1.Password is 0(モーニング娘。)
2.真夏のセレナーデ(アキシブproject)
3.フライングゲット(AKB48/シークレット曲)
4.nerve(BiS/シークレット曲)
5.そこそこプレミアム(チームしゃちほこ)

(衣装)
・メタリックカラーで色別のパニエ+肩がメタリックカラーで色別の白い上着

【公演内容】
・「背景映像に期待」とtwitterで事前告知があったのだが、どれも見応えのある内容であった。

1曲目:桃とメンバーのみずみずしいアップの場面の後に、それらが缶詰に収納されるという内容
2曲目:高校時代を彷彿させる内容
4曲目:メンバーが大学内の施設で報道生中継されるという内容
5曲目:スタッフロール

・演技は3曲目に注目した。2曲目終了後、マイクスタンドがセッティングされていたのだが、生歌こそなかったものの、マイクスタンドを使ったパフォーマンスは原曲に匹敵する秀逸さで、観客へのレスも強かったのが印象的であった。

【まとめ】
 元々は「あなたのフォーエバーアイドル」「ちょっぴりレトロ」といった風に清楚感を出しており、現代のアイドルでは乃木坂46に近い系統のグループであった。

 そして、予選でもその雰囲気は残っており、決勝でもそのまま行くように思えた。

 しかし、決勝では、メンバーの一部の髪型がスタイリッシュなものになっていたり、衣装がメタリックカラーできらびやかなものになっていたり、はたまたセットリストに定番の"沸き曲"であるBiSのNerve取り入れたりと大幅な路線変更があった。

ところどころにセクシーさもあったその路線変更は決して悪いものではなく、むしろ「今までベールに包まれていた本当の部分」が明確に出ていたように思えた。

このチームも早稲田ユニドルの一角として、"ポストわせよば時代"をうまく支えていくであろう。