ユニドル2015-16winter決勝6.Sparkle(福岡大学)

6チーム目は九州予選を勝ち抜いた福岡大学のSparkleであった。

 

 このチームは2チームだけで行われた前回の九州予選でわずか1ポイント差で涙を飲んだチームであった。そのためか、今回はその雪辱を果たすために、福岡での外部イベントに定期的に参加して、場数を踏んでおり、結果として雪辱を果たし、東京の決勝に臨むこととなった。

 前回予選から福岡のアイドルカフェに所属するメンバー(せれなさん)がいたり、第1回の九州予選から参加しているメンバーがいたりと個人的な関心を抱く要素があったのだが、地理的な都合上なかなか見れないために、今回はどのような演目を見せるかが楽しみであった。

 

(セットリスト:事前公開)

1.BUNBUN NINE'9(Cheeky Parade)

2.ドッカ〜ンカプリッチオ(モーニング娘。)

3.アッパーレー(アップアップガールズ(仮))

4.ウェッサイガッサイ(LinQ)

(衣装)

チームロゴ付きのジャンパー+黒色の上着+メタリックスカート

(映像:製作者であるはいつ氏(@hi0113tz)からの許可を受けて掲載しております。)

 まず福岡銘菓にわか煎餅のお面をかぶって登壇し、「福岡感」を出していた。登壇後、メンバーのせれなさんの煽りから始まった1曲目はユニドルの定番"チキパ曲"であったためか、観客への印象付けがしっかりとしていた。

 また、3曲目において、ダンスのスピンの回し方が巧妙であり、ダンスの上手さを見せつけていたのが印象的であった。

 そして、4曲目は福岡のご当地アイドルLinQの楽曲だけあってか、「九州から東京にやってきた!」という自作のMVとともに、観客に「九州だって頑張れる」ことを再度確認させたのが記録に残った。

 ユニドルの九州大会というのは、第1回(2014-15winter)に8チーム参加して、Q-dolが勝ち残ったものの、次の大会(2015summer)では2チームに減少し、開催が危ぶまれたほどであった。今回はなんとかSparkleと敗者復活戦に参加したかぼすの国からこんにちはを含めた6チームでの接戦となり、Sparkleが駒を進め、このような魅力的なセットリストをこなした。

 関東が圧倒的な主導権を握る大会だけあって、地方組は「方言やご当地の名物、ロコドル」を散りばめたセットリストをこなして、"地方感"を醸しだして勝負をする傾向があるのだが、このようにダンスパフォーマンスや観客への印象付けでも関東地方のユニドルと台頭に張り合えるようになっていることを示してくれたので、嬉しい限りである。

 現在関西ユニドルが徐々に関東で存在感を生み出しているが、九州ユニドルも同程度またはそれ以上のポテンシャルがあることを実感できたセットリストであった。

 Sparkleが牽引役になるのか、はたまた別のチームが牽引役になるのかが分からないのだが、九州ユニドルの将来はSparkleを見るに明るいと感じている。