【優勝】2014 fresh 6.Copia(明治大学) #unidol

6チーム目は明治大学のCopiaであった。

 このチームは第二回ユニドルで優勝しており、僅差で敗者復活戦に回った第四回でも見事1位通過をした。

 このチームは「ダンスとファッション」を売りにするチームであり、どのような演技を見せるのか気になっていた。

セットリストは以下の通りであった。(Twitterで公開)

1.What is love? (モーニング娘。14)

2.Chai maxx(ももいろクローバーZ)

3.ロッタラ ロッタラ(Buono)

4.夏のfree&easy(乃木坂46)

(全体講評)

全体的に、演者個々のダンスの主張が激しかった。故に、メンバー間での調和があまり取れていないように思え、主観的にはあまり好みではないパフォーマンスであった。
 ただし、このチームの売りである「曲ごとの衣替え」について言えば、オリジナリティの溢れるものがあり、流石は第4回大会でファッションに長けたチームに贈られる「表参道MODE賞」を受賞したチームであるように思えた。

(各曲詳細)
各曲のファッションは以下の通りであった。

1:第4回本戦のチョッパーチョッパーでも着た単色の色別パーカー

2:色別パニエと短めのシャツの間に、色別の腹巻き

3:露出度の高いスパンコールの衣装

4:チェックのついた暗色のワンピース

 どれもファッションセンスの優れた衣装で、2曲目のChai maxxの衣装は見たことの無い組み合わせで特に見応えがあった。しかしながら、前述の通り細かい部分でのズレが気がかりであった。

 特に、後半2曲についてはスタミナが切れたのか、顕著であった。

 3曲目のロッタラロッタラはリズムの速い曲を激しく踊っていたのだが、反面リズムがあまりあっていなかったように思えた。

 加えて、トリの夏のfree&easyでは、「リズムもあっておらず、メンバー間の連携も整っていなかったので、ただ足を並べているだけ。」のようにも感じられた。

(今後の展望)
 このように色々と演技面での酷評をしたものの、優勝をもぎ取ったのはこのチームであった。

 終演後、私の感性に何も応えなかったこのチームが優勝をもぎ取れた理由を考えて見ると、今までは「メンバー間のダンスの調和が取れること」と「音・歌詞を一つ一つのステップによって、鍵盤楽器のように演技する」事が素晴らしいという私の中の演技に対する固定観念が今回のCopiaの演技にあった「理屈を捨象して、ただ熱狂に人々を巻き込んで行く」という考えを証明し得なかったのでないかという一つの仮説にたどり着いた。

 第4回では、惜しくも僅差で敗者復活戦に回ったのだが、この「熱狂に巻き込んで行くダンス」を洗練させて行けば、12月の第5回大会では更に多くの観客を引きつけるであろう。

 「あえて理屈から外れる」というのは簡単なことのように思えて、一番難しいのではあるが、それをやってのけて、優勝をもぎ取ったCopiaには改めて称賛の意を申し上げたい。