ユニドル2015-16winter決勝9.Pichicart(同志社女子大学)

 9チーム目は同志社女子大学のPichicart(ピチカート)であった。

 今回の関西大会において「関西予選3連覇、前回大会3位の名門CottonCandy(通称:コッキャン)の不参加」という衝撃が走った中で、存在感を増してきたのがこのチームであった。

 第2回関西ユニドルから出場しているこのチームはかねてから大阪日本橋で行われる地下アイドルとの対バンイベントに参加したり、ツイキャスやtwitterでの発信を積極的に行ったりして、場数を踏んでいたのだが、今回大会の期間において、その場数が実を結び始めたようであった。

 自分も文化祭での公演を見に行ったのだが、パフォーマンスへの意気込みが感じられ、思い入れの度合いが増した。

 結果的に、関西予選を2位で通過し、東京の決勝に駒を進めたのだが、「Pichicartらしさ」が関東でどこまで通用するかが気になっていた。

(セットリスト:事前公開)
OP.マジジョテッペンブルース(AKB48)
1.Danceでバコーン!(℃-ute)
2.Cheeky Dreamer(Cheeky Parade)
3.BINGO(AKB48)ーリフト
(衣装)
1曲目:和柄のワンピース
2・3曲目:白色の上着+色別の水玉模様のワンピース

(映像:製作者であるはいつ氏(@hi0113tz)からの許可を受けて掲載しております。)

 まず、オープニングと1曲目において「関西から来た私達が東京の観客に"関西をぶつけていく"」という意気込みが見られたのが印象的であった。

 2曲目はユニドルの定番"チキパ曲"であったのだが、リーダーのまゆぽんを初め、メンバー各々の個性が際だっていたのが印象的であった。

 "関西をぶつけていく"という勢いの下で迎えたラストの曲では、落ちサビの部分で観客の盛り上がりが最高潮に達することとなり、「Pichicart東京公演大成功」となった。

 今回は先述の通り関東でも知名度の高い名門コッキャンが不参加であったため、「関西ユニドルの再発見」、「コッキャンだけが関西ユニドルではないことの証明」ともいうべき大会だった。そんな雰囲気の中でPichicartというチームに注目が集まり、文化祭や関西予選に他地域から遠征してくるオタも出てきた。

 今回大会の期間において、「関西ユニドルの再発見」に一番貢献したのはこのチームといっても過言なかった。

 今回の決勝進出に大きく貢献した3年生は引退となるのだが、これからも関東のオタにとって目が離せないチームである。