2015夏ユニドル本戦13:Cotton Candy(京都女子大学)

13番目は京都女子大学のCotton Candy(通称:コッキャン)であった。

 このチームは関西予選がなかった第3回から出場しており、関西予選が始まった2014夏ユニドルからは3大会連続で関西大会を制し、東京の決勝に進んでいる。また、「私達はアイドルでなく、あくまで"ダンスサークル"」ということもあってか、ダンス担当のさえなさんを筆頭にダンスの質もトップクラスであるチームである。

 今回は第3回から出場している1期のひとみさん、みとさん、さえなさんの3人が引退ということもあって、今まで以上に「東京・名古屋・関西」のファン(通称:甘党)も本腰を入れて応援しており、「関西勢初の優勝」も視野に入っていた。

【セットリスト】(事前非公開)
1.パレオはエメラルド(SKE48)
2.都会っ子純情(℃-ute)
3.仮契約のシンデレラ(私立恵比寿中学)
4.デモサヨナラ(Dorothy Little Happy)
5.北川謙二(NMB48)

(衣装)
1・2曲目:エメラルド色のブラ+ホットパンツ(予選の隠し衣装)
3~5曲目:幅広スカートのセーラールック(事前告知されていた予選の衣装)

【公演内容】
・各曲の間で次の曲を連想するキーワードをつぶやいており、曲の間がスムーズにつながっていた。

・1曲目は予選でも披露したエメラルド調の衣装でのパレオはエメラルドであったのだが、衣装とダンスが相まってか激しさと美しさがうまく織り成していた。

・2曲目は今までユニドルでも数多くのチームが演じている演目なのだが、「ダンスのコッキャン」だけあり、関節や首の動かし方が巧妙であった。またリーダーのひとみさんが最後に観客にレスをしていたのも見せ場であった。

・同じく数多くのチームが今まで演じていた3曲目は衣装を変えた上で、曲の最初の寸劇を「関西弁」でやっていて、「ご当地感」を出していた。

・3曲目と4曲目の間でMCが入り、2.5期生のゆりこさんが「実は彼氏ができた。でも...」という前振りから曲に導入し、「アメリカに行く彼氏とのすれ違いから別れた」というストーリー性のある背景映像とともに、ステップをしっかり整えた演技を見せた。

・「別れた男性の名前は...?」という前振りからコッキャンの十八番でもある北川謙二で締めた。十八番だけあって、拍子抜けしたが、最後の最後で「実はこの話はフィクションで、ゆり子さんには実際に彼氏すらいません」という"オチ"をつけていた。


【まとめ】
 まだ「関西の絶対王者」と言われる前に、ひょんなことから関わりだし、ひょんなことから予定を組んで関西までコッキャンを見に行ったのが去年の夏であった。

 その後、関東で行われた第4回本戦でも「関西の代表」として観客に強烈な印象を与え、関西の方でも3大会連覇を果たし、「伝説」となっていた。

 そして、距離的なハンデからあまり望めなかった表彰台も今回は東京・名古屋・関西の"甘党"が結集した結果、今回は期待されて、優勝候補の一角とも言われていた。

 結果として、関東の強豪を抑えて見事3位に輝いた。これは「関東でもコッキャンは圧倒的な存在である」ということの証左であった。

 終演後「1期生が引退後はどうなるかわからない」と演者さんからお話があったが、これからも「関西の絶対王者」として注目すべき存在である。