【優勝】第4回本選11.SPH mellmuse

11チーム目はSPH mellmuse(メルミュゼ)であった。

このチームは悲願の初優勝が掛かっており、予選でもセットリストの構成力、演技力がともに素晴らしく、1日目を順当に1位通過したチームである。前回本選で魅了されたこのチームが今回はどのようなセットリストをやるかがどのチームよりも気になっていた。

(セットリスト)

1.ブレインストーミング(モーニング娘。)

2.仮契約のシンデレラ(私立恵比寿中学)

3.都会っ子純情(℃-ute)

4.重力シンパシー(AKB48)

(講評)

 セットリスト全体を見れば、ダンス系サークルへの意識もあったせいか、予選に比べて一層アグレッシブさが増した感じがあった。そして、初披露の2曲に、予選の最初に披露した「都会っ子純情」を経て、第3回のトリでSPHの十八番でもある「重力シンパシー」という構成は元からSPHを知っていたり、第3回UNIDOLに参戦したりした人はもちろんのこと、SPHを初めて見る人にとっても楽しめるものとなっていた。

 まず、入りの「ブレインストーミング」では、「元々完成されていたSPHが更に進化している!」と言える程、手足・髪の毛と体全体を震わせて、よりアグレッシブに演じていたのが印象的であった。前回の決勝の1曲目では、同じモーニング娘の「気まぐれプリンセス」で大人数による圧巻とキレを両立させた圧巻の演技によりいきなり全速力で飛ばし始め、「SPHかくありき」と観客に印象づけたのが印象に残っていたのだが、今回はそのような爆発力はなく、淡々と演技をこなしているように思えたが、それでも「SPHはここまで進化したのか!」と思えるくらいの演技であった。

 今回の演技の肝としたいのは2曲目の「仮契約のシンデレラ」である。この曲では、セーラー服を着ての演技であったのだが、ティアラをつけてより可愛らしくしたメンバーあり、留学生メンバーあり、と言った感じで見ていて飽きなかった。

 特に、メンバーのななさんの演技がとても印象に残っていた。なんたって元気いっぱいなのである。「SPHを優勝させてください!」と壇上で願ったり、えびぞりをしたりとあの色とりどりのメンバーの中で際立って輝いているのである。「仮契約のシンデレラ」、この曲は思い出の一曲になりそうである。

 3曲目は予選の1曲目でも披露してくれた「都会っ子純情」であった。メンバーはほぼ同じであり、予選でもあったセリフパフォーマンスなども健在であったが、予選と比べて、激しさやアグレッシブさ、メンバー全体のシンクロといった部分が全て増しているように思えた。

 4曲目はSPHの十八番である「重力シンパシー」であった。この曲は前回のトリでもあり、大人数を極限までシンクロさせた演技に度肝を抜いた記憶があるのだが、衣装が涼し気な単色のベストとスカートであり、暖かそうだった「白ダウンに色別スカート」という前回の衣装よりも一層カラフルになった。

 今回、SPHは悲願の優勝を成し遂げたのだが、「SPHはすごい」という話を耳にして以来、「UNIDOLのベンチマーク」として応援していたので、とても感激している。これからは、SPHさんを参考に、「組織・教育制度の整備」にも力を入れるユニドルさんが増えて欲しいぐらいである。

 冬季では、「UNIDOLの中心」として連覇を見てみたい。

高速バス・夜行バスの格安予約サイト【バスリザーブ】